内見では何を聞く?8つのポイントを抑えて効率的に回ろう【チェックリスト付き】
目次
内見の質は事前準備で変わる!おすすめの6項目
内見では、良い物件を探すためのポイントがいくつかあります。
しかし、その一方で、事前準備をしておくことも重要です。
内見には、「見てから考える」よりも「来て確かめる」スタンスで臨むことで、必要な情報を得ることができます。
そこで、以下の6つの準備に取り組んでおきましょう。
事前準備と聞くと身構えてしまいますが、15分もあればできる内容ですので安心してください。
・必要なコンセントを数えておき配置をイメージする
・使う家具や家電のサイズを測っておく
・その物件では特に何を懸念しているかで内見する時間帯が変わる
・生活スタイルにおけるこだわりを明確化する
・内見チェックリストの作成・携帯
・聞きたいことリストの準備
必要なコンセントを数えておき配置をイメージする
まずは、必要なコンセントの数を数えておきましょう。
コンセントの数が足りなくなると家具の配置が大きく変わることになります。
特に、高電力でたこあし配線が使えない家電については数を数えておく必要があるでしょう。
使う家具や家電のサイズを測っておく
引越して持ち込む予定の家具や家電のサイズも事前に測っておくことをおすすめします。
その目的としては、以下の2つです。
・家具などが置けるスペースを確認する
・家具などを引越し時に搬入する経路があるか確認する
もし、寸法を事前に測っていない場合、内見するたびに全物件の寸法をノートやスマホのメモに記録することになります。
これはあまり現実的ではないでしょう。
逆に、寸法などを測っておけば、内見の場ですぐに入居可能性のある物件か判断できることもあります。
特に、洗濯機や冷蔵庫のような大型製品は寸法を測っておかないと、すぐに判断することができません。
もし、冷蔵庫などが入らないようであれば、新しく買い替えるか、その物件をやめるかの二択しかありません。
事前に寸法を測っておけば、もし入らないと判明したらその時点で内見を切り上げることができます。
その物件では特に何を懸念しているかで内見する時間帯が変わる
物件については、事前にWeb上などである程度の情報は収集しているはずです。
そこで、各物件ごとに何を懸念しているかを書き出しておきましょう。
物件における懸念点は主に以下のいずれかになることが多いでしょう。
・騒音
・衛生面と綺麗さ
・治安
・立地の利便性
・日照条件
・風通し
・近隣住民の様子
・建物の古さ
上記を参考に、間取り図や物件情報などを見て、何が懸念点かを事前にメモなどしてみてください。
生活スタイルにおけるこだわりを明確化する
どの物件が良い物件かは、何をこだわるかによって大きく変わります。
しかし、いくつもの条件を満たそうとすると、家賃が格段に高くなってしまいます。
家賃の予算などを決めている方は、自分にとって何の条件が重要なのか優先順位を決めることが重要です。
基本的には、以下の条件のいずれかに重視するものが当てはまる方が多いでしょう。
・静かさ
・清潔さ
・アクセスの良さ
・部屋の広さ
・部屋の数
・収納の広さ
・日当たりの良さ
・ペットの飼育可否
・備え付け設備の良さ
・共用スペースの状態
・セキュリティの良さ
上記から3~5個程度、重視する条件をピックアップして順位付けしておきましょう。
内見チェックリストの作成・携帯
内見を実施するにあたって、事前にチェックリストを作成しておくとスムーズです。
内見チェックリストというのは、以下の3つをチェックできると良いでしょう。
・持ち物リスト
・事前情報、物件の基本情報
・物件内の調査項目
・周辺環境の調査項目
ちなみに、本記事で記載している内容を網羅的に内見で行なえば、基本的には問題なく入居ができるはずです。
聞きたいことリストの準備
主に、不動産会社の担当者に対してどんなことを質問したいかを事前に考えて準備しておくことがおすすめです。
やはり、内見で見ただけではわからないところに落とし穴があることも少なくないからです。
どんなことを質問したら良いかは、後述する「内見では不動産屋に何を確認する?6つの質問」の項目を参考にしてください。
内見に持っていくべき9個の持ち物
内見には、以下の表にある9つの持ち物を持っていくことをおすすめします。
ただし、最近はほとんどスマホで対応できるので、スマホで代替できるものも記しています。
持ち物 | スマホで代替 | 備考 |
スリッパ | × | 不動産会社が貸してくれるケースもある |
予備の靴下 | × | 和室ではスリッパを履けないため |
懐中電灯 | ⚪︎ | 通電前の物件や暗所を見るのに利用する |
メジャー | × | 家具や家電のスペースを計測する |
コンパス | ⚪︎ | 方角から日中の日当たりを推測する |
水平器 | ⚪︎ | 部屋の傾きを調べる |
筆記用具とメモ帳 | △ | ノートに間取り図などとまとめたい場合は紙推奨 |
間取り図 | × | スマホにダウンロードなども可 |
カメラ | ⚪︎ | 全体の写真や傷などを記録する |
地図 | ⚪︎ | Google Mapなどを推奨 |
スリッパと予備の靴下
内見中に履き替えるためにスリッパを持参しましょう。
もし、スリッパを持参しない場合、靴下で内見をすることになります。
その場合、足が汚れてしまう可能性があります。
また、床を汚してしまう心配もないので、安心です。
和室では、スリッパを脱ぐ必要があります。そのため、替えの靴下を持ってきておくと便利です。
懐中電灯
懐中電灯はスマホで代替することが可能です。
特に電気の未開通の物件や、夕方以降の内見では、細部を明確に確認するために懐中電灯が必要です。
暗い部分のチェックに役立ちます。
メジャー
家具の搬入経路や設置スペースのサイズを確認するためにメジャーを持参しましょう。
これにより、家具の配置をシミュレーションしやすくなります。
引越し時に持ち込む予定の家具は、事前に寸法を測っておくことでスムーズに判断をすることが可能です。
コンパス
コンパスもスマホで代替することが可能です。
窓の方角を正確に把握し、日当たりを評価するためにコンパスを使用します。
特に、洗濯物を干すスペースの方角をチェックし、なるべく日当たりの良い南向きの物件を選ぶと良いでしょう。
<H3>水平器
水平器は、スマホアプリで代用することをおすすめします。
水平器とは、部屋の傾き具合を計測するための器具です。
部屋が傾いていると、物件の施工状況が良くなかったり、周辺の地盤が悪い可能性が高いです。
平時はそれでも問題ないことが多いですが、災害が発生した際には非常に危険です。
関連記事:地名で地盤の弱い土地は判断する?購入する家の資産価値と安全性に影響します
筆記用具とメモ帳
主に、内見中に気づいた点や、後で尋ねたい質問事項をメモするために、筆記用具とメモ帳を持っていきましょう。
これにより、後で情報を見返す際に便利です。
筆記用具とメモ帳はスマホで代替することが可能ですが、間取り図などとセットで記録したい場合は紙が推奨される場合もあります。
間取り図
間取り図を持参して、実際の空間と比較することで、室内のレイアウトやスペースの使い勝手をよりよく理解できます。
複数の物件を内見する場合は、間取り図に直接メモを書き込んだり、一緒に記録しておくことが推奨されます。
カメラ
内見時の部屋の状態を撮影して記録するためにカメラを持っていきましょう。
これもスマホで代替することが可能です。
部屋全体の状態を記録に残しておくことで、後から物件を比較検討する際に役立ちます。
また、傷などを残しておくことで、入居することになった場合、証拠にもなるので退去時に不当に請求される心配がなくなります。
地図
物件の周辺環境や交通アクセスを把握するために、地図を持参しましょう。
これも、Google Mapなどで代替すると良いでしょう。
周辺の施設や交通機関との位置関係を確認するのに有効です。
スマホアプリの地図であれば、最寄り駅からの距離なども調べることができるので、便利です。
内見ではまず8項目をチェックする
内見では、まず以下の8項目をチェックしましょう。
・部屋の基本的な状態
・部屋に家具を設置するシミュレーション
・備え付けの設備の状態
・水回りの状態
・窓やベランダ
・セキュリティのレベル
・共有スペースの状態
・防音性
内見の際は、持ち込む家具が問題なく使えるか、過ごしやすそうか、予想外に気になってしまう点はないかを、実際に物件を見て確認する目的です。
そこで、部屋の広さや形、防音性、傷や汚れ、スマホの電波状況、コンセントの位置と数、エアコンや照明器具の状態、クローゼットの広さなど、隅々までチェックすることが重要です。
物件についてチェックをしながら、逐一メモ帳などに記録をしましょう。
本項目では各箇所でのチェック項目をジャンル別で網羅的にまとめているので、実際の内見でチェックリストとして活用できるようになっています。
部屋の基本的な状態
まずは、部屋の基本的な状態について判断するため、以下の3つを確認しましょう。
チェック項目
・壁や床の状態(傷、汚れ、ひび割れ、ペンキの剥がれ)
・スマホの電波状況
・におい
必要な道具
・カメラ
・間取り図
・スリッパ
・筆記用具とメモ帳
壁や床などの傷などはスマホで写真などを取って記録に残すようにしましょう。
その意味としては、自分がその傷などを許容できるのかの確認と、不当に請求されることを防ぐためです。
退去時に自分がつけた傷ということで請求されてしまう可能性があります。
入居時にメモを残すのでも良いのですが、その時は見落としまう可能性もあるので、内見時でも気付いたときに証拠を残すと良いでしょう。
スマホの電波状況については見落としがちですが、実際問題スマホはなくてはならないものなので、チェックしておくと良いでしょう。
家ではWi-Fiを利用すると思いますが、ポケットWi-Fiなどを利用する方は無線通信が通じやすいか確認しておく必要があります。
電波が悪い場合は、有線を検討する必要があるでしょう。
においについては、苦手なものであれば入ってすぐに気付くでしょう。
しかし、何件も内見に回っているとどこがどんなにおいだったか忘れてしまいます。
そのため、内見を回るごとにメモを残しておくことが重要です。
部屋に家具を設置するシミュレーション
続いて、部屋に家具を設置するためのシミュレーションをしましょう。
以下の3点をもとにシミュレーションすると良いでしょう。
チェック項目
・部屋の広さや形を把握する
・家具を置くスペースの寸法を測る
・コンセントの位置と数
必要な道具
・メジャー
・筆記用具とメモ帳
・間取り図
まずは、部屋全体や物件の間取りを見て何の家具をどこに置くかをイメージしましょう。
特に、引越しをしたら持ち込む予定の家具については、寸法を測る必要があります。
明らかに設置できそうな場合は良いですが、際どそうな場合などは、メジャーで寸法を確認しておく必要があるでしょう。
事前に家具の大きさを測っておくことでスムーズにチェックできます。
また、コンセントの位置と数も重要です。
特に、たこあし配線で対応できないような電力の高い電化製品については単独で一つのコンセントを利用するべきでしょう。
それらを踏まえて、内見の際にコンセントをどう使うかシミュレーションしてみましょう。
備え付けの設備の状態
備え付けの設備のチェックは特に入念に行いたい要素です。
以下の4項目を中心にチェックしましょう。
・エアコンの状態(型番、効き目、カビや臭いの有無)
・照明器具の状態と使い勝手
・クローゼットや収納棚の大きさと数
・クローゼットの容量と扉の動き
必要な道具
・懐中電灯
・メジャー
・筆記用具とメモ帳
・間取り図
備え付けの設備に不具合があった場合、自身のお金で取り替えるとなるとかなりの費用がかかります。
一方で、そのままにしておいても日常的にストレスを感じてしまいます。
特に、エアコンに関してはストレスだけでなく過ごしやすさに直結します。
そこで、あらかじめ状態を調べておくことで自身が不利にならないようにできます。
具体的には、入居前に交換してもらったり、そのまま使わないといけない場合は入居しないなどの判断ができます。
また、クローゼット収納については、持ち込む予定のものが十分に収納できるかを確認しておく必要があるでしょう。
あらかじめ、ハンガー何個分を持ち込むなどとざっくり数えておくとスムーズです。
水回りの状態
水回りも入居中にトラブルやストレスを感じやすい要素のため、入念にチェックをしておきたいです。
チェック項目
・キッチンの状態
・バスルームの状態
・トイレの状態
・排水が正常か
・カビや汚れの有無
・水漏れ
必要な道具
・懐中電灯
・筆記用具とメモ帳
・カメラ
・メジャー
水回りは、個別で確認の仕方やポイントが変わるのでそれぞれ詳しく解説します。
キッチンの状態
キッチンは日常的に使用するため、小さくても問題があるとストレスを感じやすいです。
以下の要素をチェックしましょう。
・蛇口の水圧
・水垢やカビ
・コンロの状態
・スペースの広さ
・収納スペース
・家電を置くスペース
まずは、蛇口の水圧をチェックし、水が十分に出るか確認します。
また、蛇口やシンク周りに水垢やカビがついていないか確認し、写真に残しておきましょう。
続いて、コンロの状態や、作業スペースの広さを確認し、ストレスなく利用できそうか確かめましょう。
併せて、キッチンに収納スペースが十分にあるか、冷蔵庫やその他の大型家電を置くスペースが確保されているかもチェックしましょう。
メジャーを使って寸法を測ると良いでしょう。
バスルームの状態
バスルームは入浴や場合によっては洗濯物の乾燥などを行うスペースのため、衛生環境を特に重視したいです。
以下のチェックを行いましょう。
チェック項目
・水垢やカビ
・シャワーの水圧
・シャワーの温度調節
・浴槽のひび割れ
・換気設備
バスルームは、まず水垢やカビがないかを確認します。
次に、シャワーの水圧や温度調節がスムーズに行えるか、浴槽に傷やひび割れがないかもチェックが必要です。
換気設備の状態も見ておくと良いでしょう。
トイレの状態
チェック項目
・トイレの流れの良さ
・水漏れ
・つまりの兆候
・清潔さ
トイレの流れが良いか、水漏れやつまりそうな兆候がないかを確認しましょう。
トイレの清潔さは重要なため、極端に汚れが付着していないかを確認しましょう。
便座やフラッシュの機能が正常に動作するかも確認しておきましょう。
窓やベランダ
窓やベランダは、主に日当たりや風通しなどを確認することが目的です。
以下をチェックしましょう。
チェック項目
・窓の方角
・日当たりと風通し
・開閉のしやすさ
・外からの音への遮音性
必要な道具
・コンパス
・筆記用具とメモ帳
・地図
窓やベランダのチェックは、快適な住環境を確保するために重要です。以下のポイントに注意して内容をまとめます。
窓の方角は日当たりに大きく影響し、南向きの窓は一般的に明るく、日当たりが良いとされます。
コンパスを使用して窓の方角を正確に把握しましょう。
日中の時間帯に内見を行い、自然光の入り具合や部屋の明るさを確認するのがおすすめです。
併せて、窓を開けて風通しの良さもチェックしましょう。
風通しが悪いと臭いがこもったり、むしむししやすくなるので、快適な居住環境としてだけでなく、健康面でも重要な要素です。
続いて、窓の開閉がスムーズかどうかを確認します。
窓を開ける際の動きが硬い、または故障している場合は、日常生活での不便さだけでなく、緊急時の安全面でも問題となる可能性があるので、入居する前に変えてもらえるか確認しましょう。
また、窓を閉じた状態で外の音がどれだけ遮断されるかを確認しましょう。
特に、線路に近い物件や、騒音が気になる方にとっては重要です。
時間帯としては、15時頃や夕方頃などの子供が多い時間帯などが、騒音の確認を重視する方にはおすすめです。
セキュリティレベル
チェック項目
・玄関の鍵のタイプ
・インターホンの状態
・防犯カメラの有無
・管理人の有無
・ALSOKやSECOMの登録
必要な道具
・筆記用具とメモ帳
セキュリティレベルのチェックは、安全かつ安心な住環境を確保するために非常に重要です。
特に、女性の方や子供がいる方にとっては特に重要になるでしょう。
セキュリティ機能の高い鍵かどうかを確認しましょう。
例えば、ディンプルキー、シリンダーキーなどはセキュリティの安全性が高いです。
また、二重ロックの有無もチェックすると良いでしょう。
次に、インターホンがビデオ付きかどうか、正常に機能しているかを確認します。
建物のエントランスや共有部分に防犯カメラが設置されているかを確認します。
設置されている場合、それがどの範囲をカバーしているかも確認しましょう。
併せて、ALSOKやSECOMなどのセキュリティサービスが提供されているかどうかを確認します。
不審者などが敷地内に侵入した際、すぐに対応してくれる他、泥棒などに対する抑止力にもなります。
セキュリティが特に気になる方は、常駐または日中のみの管理人がいるかどうかも確認しましょう。
管理人がいることで、抑止力となってセキュリティが向上すると共に、鍵を忘れて閉め出されてしまった際などに相談することができます。
共有スペースの状態
共有スペースは、自分だけのスペースではないため、どのようなものがあるか、どのような使われ方をしているかを確認しないとトラブルになることがあります。
チェック項目
・ゴミ捨て場の状態
・郵便受けのセキュリティ
・宅配ボックスの有無
・駐輪場や駐車場の有無と状態
・掲示板
必要な道具
・筆記用具とメモ帳
・カメラ
必ず、ゴミ捨て場の清潔さと使われ方を確認しましょう。
不衛生な状態やゴミの放置は衛生面で問題があるだけでなく、害虫やネズミの発生リスクを高めます。
また、ゴミ捨て場が綺麗に使われない地域では治安があまり良くないケースも考えられます。
次に、郵便受けが鍵付きかどうか、また、郵便物の安全性を確保するための措置が取られているかを確認します。
プライバシーの保護の観点でも重要な点です。
また、宅配ボックスがあるかどうかも確認しましょう。
もし、宅配ボックスなどがない場合、不在時の荷物の受け取りをどのようにすれば良いかを確認する必要があるでしょう。
自転車や車を所有している場合は、駐輪場や駐車場の有無が必須です。
そのスペースの広さ、整理状態、セキュリティ面を確認し、利用可能かどうかを把握しましょう。
もし、物件のスペース内に無い場合は、近隣で利用可能な場所を確認しましょう。
防音性
防音性の確認は、静かで快適な住環境を保つために重要です。
また、あまりに防音性が低いとトラブルの原因にもなるので重要なポイントです。
チェック項目
・外部からの音の遮断性
・隣室との防音状態
・壁の厚みと素材
必要な道具
・筆記用具とメモ帳
窓を閉めた状態で外部の音がどれだけ遮断されるかを確認します。
交通量の多い道路や電車の線路に面している場合、騒がしい地域にある物件では、特に重要となります。
また、隣室からの音の伝わり方も確認しましょう。
内見時に、隣室の音がどれだけ聞こえるか、または壁を軽くノックして壁の音の伝わり方をチェックすると良いでしょう。
壁の厚みと素材は、防音性に大きく影響します。
壁が薄いと隣室からの音が聞こえやすくなり、素材によっても音の伝わり方が異なります。
例えば、コンクリート壁は木材の壁よりも防音性が高いとされています。
隣人がいない時間帯で遮音性の確認が取れず不安な場合は、不動産会社に素材や近隣トラブルが起こったりしていないかを確認しても良いでしょう。
何件か内見に回る場合は、遮音性についてもメモを取っておくことをおすすめします。
物件だけでなく周辺環境もチェックする
いざ、入居するとなった場合、重視するべきは物件内だけではありません。
周辺の環境も併せてチェックしておきましょう。
公共交通へのアクセス
まずは、最寄りのバス停や駅までの距離やアクセスのしやすさを確認しましょう。
特に、出社勤務の方は、通勤のしやすさは特に重要になるので確認が必須です。
基本的には以下の要素について調べると良いでしょう。
・最寄りの駅やバス停との距離
・通勤や退勤などよく使うの時間帯の便の確認
スーパーやコンビニとの利便性
続いて、スーパーやコンビニが徒歩圏内にあるかどうかを確認しましょう。
これらの施設の有無は日常生活の便利さに大きく影響します。
特に、スーパーなどが遠い場合や、駅などからの帰り道の動線にない場合は、ある程度不便になることを覚悟する必要があります。
これも地図アプリなどを活用して距離や時間を計りましょう。
周辺地域の清潔さや植木の管理状況
地域周辺の清潔さや植木などの維持管理状況を観察しましょう。
例えば、道路や公園の手入れがされているかどうかは、地域全体の管理状態を示します。
実際、こういった地域の管理がされている地域は治安が良い傾向にあります。
逆に、ポイ捨ての痕跡が多かったり、植木が生えっぱなしになっているような地域では、治安が悪かったり、空き巣などに警戒する必要があるかもしれません。
公共サービスやよく使う金融機関との距離
近くに郵便局や銀行が近くにあるかどうかは、日常生活の便利さに大きく影響します。
まずは、自身がよく利用するサービスなどを挙げておきましょう。
内見では、Google Mapなどを活用して最寄りの店舗との距離やかかる時間を調べることがおすすめです。
学校や教育施設の有無
特に子供がいる家庭にとって、近くの学校や教育施設は重要な要素です。
一方で、子供のいない家庭であっても治安と騒音の点で関連します。
例えば、学校がある地域は子供が多いので、下校時間などになるとうるさく感じてしまう可能性があります。
一方で、保護者や学校の先生、地域のパトロールなどの目が行き届いていたりと、治安の面では安心感が高まります。
自分がどのような生活を好むか考えた上で、検討してみましょう。
医療施設との距離
医療施設が遠いと、病気にかかってしまったときや、緊急時にすぐに診断してもらいに行くことが困難になります。
特に、風邪などの際にクリニックに行って薬をもらうなどするのに、遠いと移動は辛くなってしまうでしょう。
内見では不動産屋に何を確認する?6つの質問
内見が終わった後に不動産屋の方と話す際「何か物件に関してご質問などありますか?」と聞かれることが多いです。
その際、咄嗟のことで何を聞いたらいいのかわからないと感じてしまうかもしれません。
しかし、ここで内見だけではわからないことを確認することで、より判断がしやすくなります。
そこで、気になる物件については以下の6つの質問をしてみることをおすすめします。
「過去に建物の補修などはいつしましたか?」
「入居者向けのサービスはどんなものがありますか?」
「大家さんはどんな方ですか?」
「ここの住民の家族構成について教えてください」
「この物件のルールなどはありますか?ペット禁止や喫煙禁止などあれば教えてください」
「過去に水漏れが発生したことなどはありますか?」
修繕・メンテナンスの履歴
物件の修繕やメンテナンスの履歴を尋ね、建物の状態や過去の問題点を把握しましょう。
過去に修理を行っているからといって、必ずしもネガティブな意味があるとは限りません。
なぜなら、物件に問題があった際には対応してくれるということでもあるからです。
しかし、築年数が浅いにも関わらず、修理の回数が多い場合は建物の作りが弱かったり、住民の使い方が悪い可能性があるので注意が必要です。
入居者用の設備・サービス
入居者向けの共用設備や追加サービスについて確認しましょう。
たとえば、ランドリー、フィットネスルーム、共有スペースなどの設置数などについて把握し、どんなタイミングで利用できそうかを検討してみましょう。
大家さんについて
大家さんの性格や対応の良さ、管理方針などを理解することも重要です。
大家さんのことについてはあまり気にしない方が多いですが、不測の事態があった際にどれだけ丁寧かつ迅速に対応をしてくれるかどうかを判断できます。
また、仮に隣人とのトラブルが発生したり、住民同士でのトラブルが発生した際に対処に前向きになってくれるかどうかにも関わります。
集合住宅の住民の家族構成
特に静かな生活を求める場合、近隣住民の家族構成や生活スタイルを確認することがおすすめです。
特に、住民に子供がいる家庭が多いと騒音が気になる可能性があります。
物件の利用規約・ルール
ペットの飼育可否、喫煙のルール、騒音に関する規約など、生活に直接影響する物件の規約やルールを確認します。
特に、ペットを飼っている方にとっては確認必須です。
これらのルールは、日々の生活に直接影響するため、事前に理解しておくことが重要です。
水漏れなどのトラブルの発生歴
物件で過去に水漏れやその他のトラブルがあったかを確認し、対応や解決の状況を把握しましょう。
特に、トラブルの発生頻度や対応の状況を理解することで、物件のメンテナンス状況を推し量ることができます。
内見の流れ
この項目では、内見をするにあたっての流れを簡単に紹介します。
具体的には以下のステップ通りに行います。
ステップ1,不動産会社の担当者と待ち合わる
ステップ2,物件へ移動する
ステップ3,物件を確認する
ステップ4,不動産会社へ戻って相談をする
不動産会社の担当者と待ち合わる
通常は不動産会社の店舗、物件前、または最寄り駅で担当者と待ち合わせをします。
物件へ移動する
店舗集合の場合、不動産会社の担当者と一緒に物件まで移動します。
もし、一定の距離の移動が必要な場合は不動産会社の車で移動するケースがあります。
この際、周辺環境も確認するのがおすすめです。
物件を確認する
物件に到着後、内見を開始します。
間取図では分からない部分や設備について確認し、必要に応じて採寸や写真撮影を行います。
不動産会社へ戻って相談をする
内見後は不動産会社へ戻り、担当者と契約について相談します。
気に入った物件があれば、その場で入居申し込みの手続きを行うこともあります。
しかし、その場ですぐに契約してしまうことはあまりおすすめではありません。
最低、2社以上は見比べてみることをおすすめします。
「すぐに契約しないと他の人に取られてしまうかもしれません」
などといって、焦らせてくることもありますが、焦って決定するのではなく、条件を考えた上で決めることをおすすめします。
ただし、2~3月頃などは入居者の入れ替わりが激しいので、本当に翌日には他の方に決定してしまうこともあるので「絶対にここだ!」と思ったら契約を急いでも良いでしょう。
【まとめ】5つのポイントに注意して入居後に後悔しない内見をしよう
本記事では、内見をするにあたって重要な以下の5つのポイントについて主に解説しました。
・内見前にする事前準備
・内見に必要な持ち物
・内見で見るべきポイント
・物件以外に確認したい周辺環境
・不動産会社に質問すること
物件とは、入居を決めたら長期間そこで生活する場となるものなので、小さなことでもこだわって決めたいですよね。
そこで、重要なのが求める物件を明確化しておくことと、見落としを作らないことです。
だからこそ、内見前に15分ほど時間を取って準備を行い、チェックリストを携帯して効率的かつ漏れなく内見を実施できると良いでしょう。
ぜひ、本記事を参考にして後悔のない物件選びをしてください。
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