ついサークルの新歓に行きたくなるビラの作り方とは?集客の目線で解説
目次
新入生は何を見て興味を持つ?
どのようなビラであれば新入生が興味を持って新歓に来てくれるのでしょうか?
大量のビラを受け取っている新入生にとって全てのビラをくまなく見ることはほぼ不可能でしょう。
実際には、興味のあるものとないものに仕分けて絞るのが普通です。
この項目では、ターゲットとなる新入生がつい興味を持つようなビラの特徴をお伝えします。
<H3>パッと目を引く印象的なデザイン
やはり「他とは何かが違う」と感じさせるような印象的なデザインは、それだけで見られやすくなります。
そのためには、「平均的なデザイン」とは何か違う要素があるデザインにすることがポイントです。
具体的には、他のサークルのビラが白黒印刷のものが多い場合はカラー印刷にするような方法です。
他にも、マンガ風になっているなどつい人が気になってしまうようなデザインも印象に残りやすいでしょう。
テクニックとしてはこのようなものがありますが、シンプルにデザインやレイアウトの質を高めることも重要です。
<H3>ターゲットが「深い関心」を持っている引きのあるフレーズ
ビラを見ている時、新入生はデザインとキャッチコピーを中心に見ています。
その際、自分の気になる・関心のあるキーワードやデザインが入っていると一瞬目に留まりやすいです。
そこで、キーワードの具体性を高めることがおすすめです。
<H4>具体的なキーワードで相手の心に深く届ける
サークルのビラは全員に対して印象を与えるよりも、入部する可能性の高い新入生に興味を持たれ、行動を促すことが重要です。
例えば、軽音系のサークルでキャッチコピーを作るとして、次の2つのキャッチフレーズを比較してみましょう。
A:初心者歓迎!みんなで仲良くダンスを楽しもう!
B:K-POP好き同士で、踊り語り合いながら一緒に上手くなろう!
確かに、Aの方が前提としている対象者は多いのですが、Bの方はK-POPが好きな人には非常に関心の持たれやすいキャッチコピーとなるでしょう。
「初心者歓迎」などのフレーズはかなり多くのビラに書かれると予測されるため、あまり差別化に繋がりにくいでしょう。
一方で、Bの方は「K-POP」というキーワードで興味付けしながら既にダンスをやっている人にも初心者の人にも訴求ができるようにもなっています。
このような工夫をすることは、競合が多いタイプのサークルほど他のサークルのビラと差別化されるので効果的です。
<H4>抽象度をあげて相手の関心事と紐付ける
具体的なフレーズの方が相手の関心に届きやすいのは確かです。
一方で、サークルの活動内容が少数派向けの場合はあまりに具体性を高くしすぎると「自分とは関係ない」と思われてしまうでしょう。
その場合は、大学入学をきっかけに何か新しいことに取り組みたい人をターゲットにしながら、別の角度から訴求する必要があるかもしれません。
例えば、天体観察サークルのビラの例として、次の2つのキャッチコピーを比較してみましょう。
A:150倍超えの望遠鏡で土星の表面を観察しよう!
B:今年の夏は満天の星空の下で一緒に語らおう
Aのキャッチコピーの方向性が悪いかと言うと、一概にはそうとは言えませんが、元から天体観測に興味を持っていて150倍の望遠鏡の価値がわかる人が相手でないとあまり興味を引くことはできないかもしれません。
しかし、天文学に少し興味を持っている程度の一般の人には理解されないかもしれません。
Bのキャッチコピーは天文学に興味があるが詳しくはない人、または興味を持ち始めたばかりの人も引き込むことができます。
キャンパスの特徴などを元にターゲット像を考えながらどっちの方向性が響きそうか考えると良いでしょう。
<H3>未来の理想的な学生生活を想像させる訴求
必ずしも全員が活動内容に惹かれて向上心や熱意を持ちサークルに入る訳ではありません。
実際には、仲の良い友人を作ったり、バランス良くサークルや学業、アルバイトなどを両立させたいと考えている人も少なくありません。
つまり、「楽しくて思い出に残る学生生活を送ることができるサークルはどこか?」と考えて選択している人も多いということです。
ターゲットが、特に入りたいサークルについて明確なイメージがないケースを想定している方にとってはそのような訴求がおすすめです。
例えば、次のようなキャッチコピーです。
夏、みんなで海へ行く大学生活
日差しの下でダイビング、夜は海鮮BBQ
みんなで楽しく色々な遊びをすることが趣旨のサークルや、元々はどんなサークルに入るか決めていなかったメンバーが多いサークルはこのような方向性も良いでしょう。
<H2>人が集まるビラを作る6ステップ
せっかく新歓を開催する以上、たくさんの人を集めてイベントを盛り上げたり、サークルに入部する人を増やして成功させたいですよね。
ビラ作りは、そのために必要な最初のステップ「集客」に関わる重要なアイテムです。
<H3>ステップ1, ターゲット像を明確にする
ビラ作りにおいて、ターゲット像の明確化が非常に重要です。
なんとなくで作ってしまうと誰にも刺さらないビラになってしまいます。
マーケティングの観点から捉えると、ビラとはとにかくたくさんの人に配り、多くは無関心だが一部の人に刺さってアクションを起こしてもらえれば良いという集客方法です。
それを効果的に実現するためには、誰に刺さってほしいのかを決めておくことが必要です。
それを決めることをマーケティング用語では「ペルソナ設定」と言います。
これを行なうのは、自分たちのサークルに入部する可能性が高そうな人(=ペルソナ)が興味を持ちそうなキャッチコピー、デザイン、レイアウトにするためです。
<H4>ペルソナ設定の方法
サークル勧誘においてペルソナ設定をするためには、どんな人ならサークルに合うかを見極めて仮の人物設定をすることが重要です。
手っ取り早いのは、既存のメンバーの中でもサークルによくフィットしている人を参考にしながら以下のような情報について挙げてみると良いでしょう。
・性別(男女別で考えるのも有効)
・学部
・受験歴
・一人暮らし / 実家
・大学近辺出身 / 引越し組
・中高での部活
・趣味
・休日の過ごし方
・サークル活動に求めるもの
・アルバイトの月収
こういった情報を整理することで、自分たちのサークルに合いそうなのはどんな人か整理されてきませんか?
そのサークル活動が一つの物事に集中するタイプなのかどうかなどは向き不向きにも関わりますが、どの程度の時間やお金が必要なものなのかという点も、サークルに合いそうかどうかを左右する重要な要素です。
ぜひ、ペルソナ設定をしてからビラのデザインを作り、素敵な新メンバーを迎え入れてください。
<H3>ステップ2, 記載すべき情報を整理する
どんな人に刺さるビラ作りをするか決めたら、次はビラにどのような情報を載せる必要があるか検討します。
一般的には以下のような情報が必要になります。
・団体名
・活動内容
・開催日程
・時間
・新歓の詳細
・場所
・キャッチコピー
・参加費(必要な場合)
これらの情報を整理した上で、どのようなデザインやレイアウトで表現するのが効果的かを検討します。
<H3>ステップ3, レイアウト・イメージを決める
ターゲットと記載する情報が決まったところで、今度はそれを効果的に伝える方法を考えていきます。
そのためには、何をどの位置にどれくらいの大きさで書くかが重要です。
まずは、サークルがどんな印象で伝わってほしいか、キャッチコピーをどこに配置するか、新歓の日時や場所などの重要な情報をどこに書くかなどから決めましょう。
とはいえ、未経験者が効果的な伝わり方を考えて1つのデザインに情報を落とし込むのは難しいです。
そこで、Canvaなどのアプリからでも無料のテンプレートを利用することができるので積極的に活用しましょう。
<H4>デザイン会社に依頼する場合
かけられる予算が幾らかあるのであれば、ステップ1とステップ2の情報をプロの方に伝えた上で依頼をした方が質は確実に高くなります。
印刷の手配まで含めて行なってもらえるところが多いので、かなり労力としては楽になります。
新歓の準備はビラ作り以外にも多くのことをしないといけませんので、集中しやすくなるでしょう。
<H3>ステップ4, デザイン用の素材を集める・作成する
レイアウトやどのようなイメージでデザインするかが決まったら、実際にビラに仕様するための素材を用意します。
Web上などからフリー素材を持ってくることもできますが、拘りたい場合は有料の素材を利用すると良いでしょう。
あるいは自分たちで写真を撮影したり、イラストを作成するかです。
過去に撮影した写真などがあればそれを利用するのも良いでしょう。
<H3>ステップ5, 実際に作成する
ステップ4で集めた素材をステップ2で決めたレイアウトに当てはめて実際に作成していきます。
実際に作成してみると思っていたのと少し違ったというケースもあるので柔軟に修正していきましょう。
<H3>ステップ6, 必要数を決めて印刷する
実際にビラを作成した後は、必要な枚数を確保しましょう。
印刷する枚数は想定しているよりも少し多めに印刷しておくのがおすすめです。
イベント中には、ビラが足りなくなった多くのサークルによってキャンパス内の印刷機が相当混雑することが予想されるからです。
印刷する方法としては、自宅のプリンター、大学やコンビニのプリンター、または印刷会社へ依頼するなどが挙げられます。
<H2>デザインやレイアウトを決めることができるおすすめソフト
初心者の方がビラ作りを簡単に行なうためには、ドラッグ&ドロップやテンプレートなどにより
<H3>デザインに特化したツール
デザインに特化したアプリを利用することで簡単に
<H4>Canva
ドラッグ&ドロップ機能を備え、テンプレートも豊富。初心者でも簡単にプロ仕様のデザインが作れます。
<H4>フォトショップ
業界標準のグラフィックデザインソフトウェアで、より高度な編集が可能。しかし、使いこなすには一定のスキルが必要です。
無料で使える代替ツール
高度な編集機能は必ずしも必要でない場合もあります。そのような時に便利なのが以下の無料ツールです。
<H3>無料で使える代替ツール
元々PCなどにデフォルトで入っていて無料で使える代替的なツールを3つ紹介します。
0からビラデザインを作り出そうとすると非常に手間がかかるのですが、これから紹介する3つにはテンプレートデザインが元々作られているのでそれを活用するのがおすすめです。
<H4>PowerPoint
スライド作成ソフトですが、シンプルなビラも作れます。基本的なレイアウトやテキスト、画像の編集が可能です。
<H4>Word
文書作成ソフトながら、テンプレートを使用することで簡単なビラ作りができます。
<H4>Keynote
Apple製品ユーザーにはこのソフトが便利です。綺麗なテンプレートが多く、基本的なデザイン機能も備えています。
<H2>よくある質問
ここでは、サークルのビラや宣伝方法に関してよくある質問を取り上げています。
ぜひ参考にしてください。
<H3>サークルのビラの配布タイミングはいつですか?
入学式の後などに校内で新歓イベントが催されている場合は、そこで配ってもよいという大学が多いです。
また、最近では大学で配布される入学案内の資料などにサークルのビラが同封されているケースも増えてきています。
<H3>サークルの宣伝方法はビラ以外だと何がある?
ビラの他には、一般的に説明会や公演などがあります。
また、大学によって禁止されていないか確認する必要がありますが、新入生のSNSアカウントのDMに案内を送るという方法を実行しているサークルもあります。
<H3>ビラを印刷するのにかかる費用はどのように負担しますか?
一般的には、サークルの予算から拠出することが多いです。
しかし、その予算では足りない場合は新歓費としてメンバーから集めても良いでしょう。
<H3>デザインなどができる人がメンバーにいない場合はどうしたら良いですか?
テンプレートを活用して自力で作成するか、デザイン専門の会社に委託するなどが良いでしょう。
最近では、Canvaなど無料でも利用できるアプリを利用して、初心者でも一定以上のクオリティのものを作成できるでしょう。
<H2>まとめ
ビラはサークルの新歓イベントに新入生が足を運ぶきっかけとして非常に重要な手法であり、どのように印象的なビラを作るかをお伝えしてきました。
しかし、ビラを単に作ってばら撒くのではなく、ターゲットを明確化して合わせた訴求することが大事です。
また、テンプレートや画像加工アプリを活用することでより効率的にレイアウトやデザインを決めやすくなります。
本記事ではテンプレートが手に入る無料のアプリもまとめているので参考にしてください。
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