サークル新歓の費用は上級生が支払って当然?安くする方法はない?
目次
新歓の費用は上級生が負担しないといけないのか?
新歓イベントでは、新入生に「おごり」をするケースが多いです。
しかし、既存のサークルメンバーにとって負担が大きいと感じている人も少なくありません。
ここでは、そもそも新歓でのおごりが本当に効果的なのか、どのようなケースで効果的か、新入生にも負担してもらうのは良くないのかについて解説します。
<H3> メンバーが費用を負担した方が新入生が集まりやすい
新入生を迎える新歓イベントでは、既存メンバーが費用を負担することが多いですよね。
なぜなら新入生にとってハードルが下がるので人を多く集めやすいからです。
しかし、「タダ飯目的」の人が増えてしまっては全く効果がありません。
ただし、新歓の飲み会などに参加してみて「サークルのメンバーの雰囲気が良かった」「仲の良くなれそうな先輩ができた」などの理由で参加に繋がるケースもよくあるので、一定の効果はあると言えます。
<H3> 少額の徴収にすれば「おごり」である必要はない
既存のメンバーの負担を最小限に留めることは重要です。
新歓の負担が大きいことでサークル脱退になってしまっては元も子もありません。
そこで、参加費を500円や1,000円程度の少額に設定すれば新入生もあまりネガティブには感じにくいでしょう。
むしろ、「500円であっても絶対に払いたくない」という新入生は、そもそもサークルへの検討度があまり高くない可能性が高いため、フィリタリングにもなるかもしれません。
<H2>上級生は新歓にいくら払わないといけない?
新歓で新入生を既存メンバーでおごりにするとして、一人当たりの予算はおよそ7千円~1万円程度です。
ただし、かかる費用はどのような形式で新歓を実施するかによっても変わります。
この項目では、以下のケースで「居酒屋」と「レンタルスペース」を利用した場合に分けて内訳を解説します。
サークル人数:45人(各学年15人)
新歓に参加する新入生の人数:30人
<H3>居酒屋を利用した場合
居酒屋を利用した場合の既存メンバーの一人当たりの負担は、およそ7,000~10,000円です。
内訳は以下の通りです。
居酒屋代:(コース4,000円×75人)=300,000円
一人当たり:6,667円
費用を固定するために飲み放題をつけると、居酒屋ではどんなに安くても4,000円程度はかかりますので、6,667円は最低金額として考えると良いでしょう。
その他に、サークルによっては数千円の備品費などがかかるケースもあるでしょう。
ちなみに、居酒屋を利用する場合は、コースで事前に予約をとっておくのがおすすめです。
なぜなら、予算をあらかじめ決めておけるからです。
もし、メンバーが知らないうちにかなりの量を注文していた場合、簡単に想定していた金額を超えてしまいます。
<H3>レンタルスペースを利用した場合
レンタルスペースを利用した場合は、居酒屋よりもかなり安くすることができるので3500~7,000円程度になります。
ただし、場所の手配や後片付けの負担が大きくなります。
また、企画のクオリティが低いと新歓自体がグダグダになってしまいやすい点にも注意が必要です。
・スペース代:8,000円
・食事代:101,000円
ピザ2,000円×40枚=80,000円
軽食500円×30個=15,000円
お菓子200円×30個=6,000円
・飲み物代:33,000円
お酒300円×90本=27,000
2ℓペットボトル200円×30本=6,000円
・小物代:3,000円
※内訳はあくまでも例です。
総額:145,000円
一人当たり:3,300円
<H2>サークルのタイプによっても全額おごりの重要度は変わる
サークルのタイプによっても上級生が費用を多く負担することの効果は変わります。
以下に、上級生の全額おごりが効果的な傾向のあるサークルとそうでないサークルの特徴をまとめました。
全額おごりが効果的なサークル
・新入生をとにかく多く集めたい
・サークルの人数規模が多い(100人規模など)
・新入生から見て似ている活動内容のサークルが他にもある
・サークルの魅力が活動内容以上に「人」にある
全額おごりの効果があまり高くないサークル
・特徴や参加目的がはっきりしている
・他のサークルと活動内容が被らない
・音楽やスポーツ系でレベルの高さなどが売り
人数を大量に集める上で、全額おごりは効果的です。
サークルの様子や雰囲気を知りたいという人が気軽に集まりやすくなります。
また、新歓の日程が他のサークルと被っていた場合は金額で比較されることもあるでしょう。
おごりであることで、自分たちのサークルの新歓に参加する優先度を上げてもらうのに効果的でしょう。
一方、活動内容の希少性や、レベルの高さが売りで差別化されているサークルでは、一定の認知があれば全額負担をしないと人が集まらないということもありません。
そもそも、このようなサークルは大抵の場合、大量の人数を集める必要性もあまりなく、メンバーの雰囲気などだけで参加が決まるケースも少ないでしょう。
とはいえ、新入生に全額を負担させるのは微妙ですが、1,000円程度までであれば事前に伝えた上で参加費をもらっても良いでしょう。
<H2> 新歓の費用を「おごり」にする4つのデメリット
たしかに、新入生の新歓費用を上級生がおごりにすることで人をより多く集めやすくなるという明確なメリットがあります。
一方で、何も考えずにおごりにしてもただの「ばら撒き」状態になってしまい、人が集まらないだけでなく既存メンバーの不満にも繋がってしまいます。
この項目では、対策をしておくべき4つのポイントについて解説しています。
<H3> サークルにかかる費用を負担に感じて既存メンバーが辞めてしまうことも
あまりに新歓の費用が高額になってしまうと、負担が大きくなりすぎて既存メンバーの不満のもとになってしまいます。
また、新歓費用にお金がかかって本来の活動にお金を捻出できなくなってしまっては本末転倒です。
場合によっては、サークルの活動費を維持することは難しいと考えて脱退してしまうケースもあります。
特に、一人暮らしなどをしているメンバーにとっては5,000円や10,000円であっても決して無駄にはできないでしょう。
私はまだやめるとは言っていません。だらだら名目上だけ続けていた私にももちろん責任はあります。しかし、やめると意思表示した人に対してまで一万円を払わせるのはおかしいと思うのです。(まだ私は完璧な意思表示はしていないのですが。)一人暮らしなので、一万円は本当に大きいです。
こちらの質問では、新歓費の1万円を負担に感じて1名が辞め、質問者の方も辞めることを検討しているようです。
確かにサークルへの参加意欲が高い訳ではなさそうですが、1万円という出費は学生にとって、辞めることと天秤にかける大きさのようです。
<H3> 「タダ飯」だけが目的の新入生が増えてしまう
こちらは先程も少し触れましたが、新歓にはタダ飯のみを目的として参加する人も一定数ですが存在しています。
新歓の参加費を無料ということばかりを押し出してしまうと、サークルに興味がある人以上にタダ飯がしたい人が集まってしまう可能性があります。
しっかりと事前にサークルの魅力が伝わったり、既存メンバーとの交流が深まるような段取りをしておくと良いでしょう。
<H3> 新入生もいずれは高額負担する側になる
新入生にとって、新歓の参加費をおごってもらえることは確かに魅力的でしょうが、翌年以降は彼らも費用を負担する側になります。
1年次の新歓の参加費が安くなったとしても、2年生以上のメンバーに負担が集中してしまうシステムになっている場合は4年間のトータルコストとして考えると安いとは言えないかもしれません。
それでも、新入生の母数を集めるのにおごりは一定の効果があるので、工夫して負担を減らすのが良いでしょう。
<H3> サークル人数が少なくなったらおごりシステムを維持できなくなる
サークルの人数が少なくなってしまうと、新入生におごってあげたくても一人当たりの負担が大きくなりすぎてしまうのでその制度を維持できなくなってしまう可能性もあります。
特に、学年ごとに負担する割合が異なるケースでは、特定の学年が少ない場合に大きな不満の原因となります。
今年の新歓の費用は全額私1人で負担することになりました。
人数は一年生9名、二年生5人、三年生1人の合計15名で、新歓にかかる費用は会場費を含めて約12万円です。12万円程度ならなんとかならないこともないのですが、新歓以外の食事会(月におよそ1回のペースであります)の費用は、約7割メンバー負担、残りを最上級生負担なのでこれから毎月約4万円サークルのために出費することになると思うと、正直かなり辛いです。
新入生歓迎会の費用を最上級生が全額負担するという伝統を変えたい|エクスガイド
一定以上の人数がいる場合は成立しますが、このようにバランスが崩れてしまうとこの事例のように特定の人に負担が集中してしまいます。
<H2> どうすれば新歓の費用を削減できる?
新歓の費用が負担でサークルを辞めたい人が出たり、極端な負担を強いられるケースを避け、資金を本来の活動で有効に活用するためにも、一人当たりの負担を減らすことは重要です。
しかし、基本的には新歓の費用を減らすためにできることは以下の3つしかありません。
・費用を削減する
・新入生からも集金する
・別の方法で資金を増やしておく
<H3> 居酒屋ではなくレンタルスペースなどを利用する
<H2>上級生は新歓にいくら払わないといけない?でも内訳の例を示しながら解説したように、居酒屋を利用すると一人当たりの費用が7,000円以上になってしまいます。
これをレンタルスペースを利用した新歓にすることで居酒屋を利用したときの約半分程度にまで費用を圧縮することも可能ではあります。
上記の項目では、あくまで一例としてレンタルスペースを利用した新歓の費用を紹介しましたが、予算から逆算して企画することも可能です。
<H3> 少額ずつ新入生からも費用をもらう
こちらも先述の通りですが、新入生からも500円や1,000円など少額ずつ参加費を集めることで既存のメンバーの負担を多少は軽減することができます。
新入生から参加費を全額もらうという訳にはなかなかいかないでしょうが、ワンコイン程度であれば違和感もなく、そこまでハードルにも感じにくいでしょう。
とはいえ、これが既存のメンバーにとっての完全な解決策にはなりにくいということは念頭に置いておきましょう。
<H3> 別の方法でサークル資金を増やす
サークルメンバー達から募る資金で費用をまかない切れない場合は、別口から活動資金を増やすという方法があります。
学生が活動資金を増やすことを考える場合、2通りの方法があります。
・大学から補助金を貰う
・企業を活用して資金を得る
<H4> 補助金がもらえるケースもある
大学によっては、一定の条件を満たしているサークルには補助金を出すなどといった制度があります。
自分たちの大学にもそのような制度があるか、対象のサークルになっているかなどを確認すると良いでしょう。
<H4> 「レンキン」で安全に活動資金を増やす
企業から活動資金を調達することを考える場合、注意すべきことがあります。
「企業から一方的に搾取されないこと」「信用の低い企業と付き合わないこと」です。
そこでおすすめなのがレンキンです。
レンキンは2回以上にわたって資金調達を成功させているスタートアップ企業の株式会社LeanGoが運営するサービスです。
「レンキン」を利用することで安全かつ手軽にサークルの活動資金を増やすことができます。
また、普段のサークルの活動費が「レンキン」ではキャッシュバックを受けられる対象になる可能性が高いです。
特におすすめなのが、就活支援の面接をレンキン経由で受けることです。
購入に対するキャッシュバックなどではないので、身銭を切ることなく一人あたり1万円以上の資金を集めることができます。
危険な企業と関わってトラブルに巻き込まれないように注意しつつ、企業を活用することも視野に入れてみましょう。
<H3> 番外編:学年によって負担する金額を変える
こちらは、既存のサークルメンバーの負担を減らす方法ではありませんが、負担する割合を学年ごとに変えるという方法もあります。
例えば、2年生は履修する授業の数が多く、3年生は授業も多い上に就活の準備などもあるためバイトに費やせる時間が4年生よりも少なくなってしまいます。
そこで、4年生の負担する割合を少し多くするというような方法です。
この方法の問題点は、4年生の人数が少ない場合、あまりに負担が集中してしまうということです。
また、一度このシステムを開始してしまうと後から変更するのは不公平感ができてしまうので変更しにくいという問題もあります。
<H2> よくある質問とその解決策
ここでは、新歓の費用についてのよくある質問を掲載しています。
疑問点をサクッと確認したい方は、手短にまとめてあるので参考にしてください。
<H3> 新歓費用は新入生からも集金しても人は集まる?
結論としては、状況によります。
可能であればおごりにしてあげるのが望ましいでしょう。
もちろん、タダ飯目的の人もいますが、接点を持てることでサークルに魅力を感じて入ってくれることに繋がる可能性は十分にあります。
以下のようなケースでは、500円や1,000円といった少額であれば問題ないでしょう。
・既存メンバーの負担が大きすぎる
・新入生の参加意欲が明らかに高い
・新入生目線で他のサークルと明確な差別化ができている
逆に、次のような場合はなるべく参加費を取らない方がよいかもしれません。
・参加者をとにかく多く集めたい
・競合サークルと新歓の日程が被っている
ぜひ参考にしてください。
<H3> 費用を削減するためにはどこを削ればよいか?
費用を削減するには、第一に居酒屋を利用しないのが重要です。
レンタルルームなどを借りて、自前で食事と飲み物を用意すれば、半分程度にまで費用を削ることも可能です。
また、居酒屋を利用する場合はコースにして予約しておくことで実費が予算を越してしまうのを防げます。
上級生は新歓にいくら払わないといけない?では予算の内訳の例までシミュレーションしているので参考にしてみてください。
また、費用を削減するのにも限度があるので、資金を増やす手段を考えることも有効です。
具体的には「補助金を利用する」「企業を活用する」の2通りです。
別の方法でサークル資金を増やすで詳しく解説しています。
<H3> 参加者が新歓イベントをスキップしても大丈夫なのか?
それぞれのサークルによって方針は異なるでしょうが、基本的には可能でしょう。
ただし、新歓をスキップしても費用は請求されるというケースも十分に考えられますので、事前にサークルの責任者や会計係の方などに確認しておくと良いでしょう。
また、サークル活動を継続する場合は、無闇にスキップしても人間関係にも亀裂が入る可能性があるので注意しましょう。
<H2> まとめ
本記事では、「2年生以上が新入生の分の新歓費用もおごるべきか?」ということについて掘り下げて解説しました。
結論、サークルに多くの人を集めたい場合はおごりの方が良いでしょう。
その場合、おそらく一人当たり1万円前後の費用を負担することになるでしょう。
ただし、取り上げた質問サイトのケースのように、一人当たりの費用負担が大きくなるとメンバーが辞めるなどの問題が生じてくる可能性があります。
そこで、以下の3つに取り組むのが望ましいでしょう。
・削れる費用を探す
・新入生から少額を集金する
・別途で資金を調達する
特に、費用を削るには居酒屋でなくレンタルルームを利用するのがおすすめです。
新入生から集金するのは、ある程度の足しにはなりますが、大きなインパクトは期待しにくいでしょう。
別途で資金調達を行なうには、大学から補助金をもらうか企業を活用するという方法があります。
ただし、企業を活用する場合は搾取されたり、トラブルに巻き込まれたりしないようにすることが重要です。
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