ゼミの志望理由が書けない人が逆算型3ステップで書き上げる方法を具体的に解説
目次
志望ゼミの深い情報を調査する
希望を出しているゼミの志望理由を正しい方向性で書き上げるには、そのゼミについてよく把握する必要があります。
ゼミのことを理解した上で志望している学生と見られるか、とりあえず志望している学生と見られるかの差は大きいからです。
とはいえ、志望ゼミについて調べるのはどこから手をつければ良いのかわからないと感じるかもしれません。
そこで、以下の3つに絞って調査することで最短、最高効率で調査を終えられます。
・ゼミの研究分野の一般論を知る
・教授の出版物を調べる
・教授の出している論文を調べてざっくり目を通す
以下では、それぞれどんなツールを使って、どの程度の深さまで調べれば良いのかを解説します。
<H3>ゼミの研究分野の一般論を知る
まずは、ゼミの研究分野の一般論について研究することが重要です。
教授は大学では指導教員であるとともに研究者です。
そのため、ある研究分野において先端的な研究をしている可能性が高いです。
その教授の研究の特徴などを理解するためには、一般論を理解する必要があります。
そこで、以下の方法で自身の希望を出すゼミの研究分野を調べてみましょう。
<H4>Wikipediaを活用して一般論を調べる方法
Wikipediaは、論文やレポートなどに引用をするために使うのには適しませんが、一般的な概要を把握するだけであればかなり有用です。
自然科学系の学問であれば、大きく学問の派閥が割れる可能性は少ないので、一般論と注目されている研究分野か教授の研究分野の概要を理解すれば問題ありません。
一方で、人文科学や社会学、経済学などは派閥が割れる可能性が高いです。
そこで、Wikipediaを見ることで学者たちの「共通見解」を理解しておきましょう。
その上で、細分化された学問分野についてもWikipediaにはまとめられている可能性が高いので、教授はどのタイプの人かを把握しておきましょう。
<H4>CiNii論文を活用して一般論を調べる方法
CiNii論文は、日本最大規模の論文や研究データのデータベースサイトです。
細分化された学問のキーワードで検索をすれば、そこでの一般論や特殊論に関する内容が出てくるので、少しだけでも目を通しておくと良いでしょう。
また、教授の論文などが出てくるかだけでも確認しておくことで、後々の調査が少し楽になります。
<H4>「”専門分野名” pdf」で検索
知りたい分野の研究内容に関して、CiNii論文では無料で見ることができる論文が出てこないケースがあります。
そこで、Google Scholarで「”専門分野名” pdf」と検索してみましょう。
検索する言葉を具体的にすることがコツです。
例えば、民法のゼミに入りたい方が「民法 pdf」と検索しても、おそらく思うような情報が得られません。
例えば「民法 債権債務 pdf」などの具体的な言葉にすると思ったものが探しやすくなります。
<H3>教授の出版物を調べる
実は、最も重要度が高いのは、教授の出版物をAmazonや楽天、Google検索、国立国会図書館などを使って調べることです。
その理由としては、以下の2つの理由があげられます。
・教授が本を出版するのにお金や時間を投資している
・専門性と一般性のバランスが良い可能性が高い
まず、本を出版するには労力だけでもかなりのものを要します。
一般的に、書籍も文字数は最低でも8万字程度とされており、原稿用紙に置き換えると200枚にもなります。
また、自費出版という出版方法では教授自ら100万円単位で出版することになります。
そうでなくても研究や出版社とのやり取りの中である程度は自費で投資をしていることは疑いようがありません。
そして、論文でなくわざわざ本として出版しているということは、対象読者に研究者だけでなく一般の人も含んだ書き方になるはずです。
そのため、専門的な本にしてはある程度は読みやすくなる可能性があります。
前の項目で解説した方法で一般論を調べた上で1章分だけでも読んでみれば、研究分野の全体像と教授の立ち位置が見えてくるはずです。
<H3>教授の研究成果や論文を調べる
教授の出版物をある程度読めた方は、ここまでしなくてもある程度しっかりとした志望理由を書くのに必要な知識は得られている可能性が高いです。
教授の出版物が見つからなかった人や、高すぎて買えなかった人、図書館で見つけられなかった人は、Web上で公開されている教授の論文を調べてみましょう。
方法は簡単で、CiNii論文で教授の名前を入力して検索するだけです。
すると、いくつか論文が出てくるはずです。
その中から、比較的自分が興味を持てそうなタイトルの論文を2~3本ほどピックアップします。
そして、冒頭部分を軽く目を通して、その中で一番興味を持てそうな論文を読み進めることがおすすめです。
論文の詳しい内容がわからなくても、飛ばしながら読み進めれば良いです。
あまりにもわからない内容ばかりで、内容が何も頭に入らなさそうであれば、よく出てくる言葉を調べましょう。
その言葉の意味を調べるだけで、論文が読みやすくなります。
また、言葉の意味を知るだけで研究分野の理解が深まることもあります。
<H2>自身と研究分野の「接点」を探す
ゼミや、その研究分野の内容についてある程度の理解を深めたら、今度はあなたの志望理由に当てはまりそうなポイントを探します。
正直、研究分野とあなた自身について、直接関連することで探したら何も見つからないかもしれません。
そうでなければ、志望理由もスラスラ書けているはずだからです。
そこで、間接的にあなたと関連する内容を見つけるための方法を紹介します。
・自身の将来の目標や理想のキャリア像と関連付ける
・自身が現在取り組んでいる活動に関連付ける
・過去の体験やそこからの変化に関連付ける
3つの方法の内からいずれか1つを活用できれば、志望理由のネタが出来上がるでしょう。
特におすすめなのは、「自身の将来の目標や理想のキャリア像と関連付ける」です。
目標であれば、将来的に変わる可能性があるので、嘘にはなりません。
また、「自身が現在取り組んでいる活動に関連付ける」の方法でも、上手に関連付けができるのであれば、説得力が高まるのでおすすめです。
<H3>自身の将来の目標や理想のキャリア像と関連付ける
最もおすすめの方法は、自身の将来の目標やキャリア像とゼミの研究テーマを関連付けることです。
「このゼミでの研究が就活に役立つため志望します」という書き方は、「楽して就職したい」ような感じがしてしまい、印象が悪いので避けるべきです。
しかし、具体的なキャリア目標などに関連付いた書き方であれば、そう悪いようには受け取られることはまずないでしょう。
これを行なうに当たってのステップは大きく2つに分かれます。
STEP①:自身の目標を言語化する
STEP②:自身の目標と研究分野の関連性を紐付ける
この項目では、各ステップ別に躓いてしまっている方向けに対策方法を解説します。。
<H4>自身の目標が言葉にできない人の対策方法
自身のキャリア像が全く思い浮かばない人は、「自身の将来の目標や理想のキャリア像と関連付ける方法」での志望理由作りをおすすめしません。
「<H3>自身が現在取り組んでいる活動に関連付ける」を参考にすることをおすすめします。
しかし、目標や理想キャリア像を言葉に落とし込めないという方は自己分析を行なうことで、良い志望理由にすることができる可能性があります。
ここでは、簡易的に自己分析を行なって自分のキャリアの方向性を判断する方法を示します。
目標や理想キャリア像を決める方法は、大きく分けて2つです。
・一番得意、または興味のあるものを選択する
・消去法で苦手、嫌いなものを除外して絞る
この項目では、職業上で求められる以下の資質の中から得意なものや苦手なものを選別してキャリアの方向性を決めるのに役立ててください。
創造性:新しいアイデアやソリューションを生み出す能力
分析能力:複雑な情報を処理したり、必要に応じてリサーチし、論理的な結論を導き出す能力
コミュニケーションスキル:効果的にコミュニケーションをとり、販売や交渉を成立させる能力
問題解決能力:問題に対して効果的な解決策を見つける能力
リーダーシップ:他人を導き、チームをまとめる能力
協調性:他者と効果的に協力する中で決まったことをやり遂げる能力
専門性の追究力: 特定の業界や職種に関する深い知識や技術の理解を深める資質
適応性:職業上、環境が変わりやすい中でも、新しい環境や状況に迅速に適応する能力
マネジメント力:タスクやプロジェクトを効率的に計画し管理する能力
上記の資質の中で3つ程度を選んだら、それらがあなたの興味のある職業にどう活きそうかを考えて、どのように活躍したいか言葉に落とし込んでみてください。
自己分析をもっと深めたいという方は、「」にて詳しいやり方を解説しているので、参考にしてください。
<H4>関連性が全く思い付かない人のための方法
全く関連性が思い付かない人は無料版でも十分なので、ChatGPTを活用してみましょう。
ChatGPTの利用登録をしたら、以下のように質問してみましょう。
それだけで、どのように関連性があるのかを教えてくれるでしょう。
私は将来的に、〇〇になりたいと考えています。
そこで、△△の分野について研究を行なうつもりです。
この研究による学びが、私が〇〇になる上でどのように役立つか、以下を踏まえて教えてください。
▼〇〇について
「〇〇についてわかっていること」「〇〇になるのに必要なこと」をまとめて記載しましょう。
それが分からない人は、以下の二つの質問をして、必要な情報だけをコピペしたものをこの欄に記載しましょう。
・私は、将来〇〇になりたい大学生です。そこで、学生にわかるように〇〇について教えてください。
・〇〇として活躍する上で必要な知識や資質を教えてください
▼△△について
前のステップ「志望ゼミの深い情報を調査する」から得られた情報をまとめた内容を記載しましょう。
回答内容がしっくりこない方は、チャットを立て直して同じ質問をするか、「もう少し〜〜の観点から関連性を教えてください」と望む方向の回答になるように修正をかけましょう。
<H3>自身が現在取り組んでいる活動に関連付ける
自身が現在進行形で取り組んでいる活動などがあれば、そこに志望理由を関連付けるのは非常に説得力を高めやすい方法です。
「ゼミのテーマに結びつくようなことなんて何も取り組んでない!」と感じる方もいるかもしれませんが、学術的なことに関連付けようのあることは、探せば何かしらあるはずです。
キャリア目標などとの紐付けに比べて、少し難易度が上がりますが、ほぼ無限に志望理由を生成できる可能性があるのがメリットです。
「現在、取り組んでいること」というのは以下のいずれかに分類できるはずです。
・スポーツ
・芸術・創造的活動
・ボランティア、社会貢献活動
・趣味、娯楽
・ビジネス、起業活動
・政治・政策活動
「これらを行なう中で得た視点を元に、ゼミの研究分野に興味を持った」という話の構成を作ります。
ポイントは、現在の取り組みから1~2段階だけ話を広げて関連付けることです。
そして、自身が本当に好きななことや夢中になっていることをベースに話を広げることです。
志望理由の膨らませ方の例として、どのような関連付け方になるのか3つの例を示します。
・野球×経営学
・ダンス×心理学
・ゲーム×経済学
<H4>野球×経営学
・野球において、160kmで投球できる選手が増えた結果、160kmの速さだけで特別な評価を得ることが難しくなる
・これを経営学の用語で当てはめるとコモディティ化という現象に近いとわかった
・自身が将来的に就活するにあたって、市場性を理解して活躍の場を選べる人材になりたい
・実際、大谷翔平選手は空き時間にビジネス本を読んで学習しているように、経営学の観点を転用することが自身の将来的な活躍に役立つと考えた
続いて、文化活動と心理学の掛け合わせの例を示します。
<H4>ダンス×心理学
・自身はK-POPのダンスに取り組んでいる
・その中で日本のアイドルと韓国のアイドルのファン層に働く心理学的な効果の違いに気付いた
・韓国では完成したアイドルをデビューさせ、日本では未完成なアイドルをデビューさせて成長過程もファンに見せる
・韓国では「理想自己」という効果がはたらき、ファンの憧れやなりたい対象となっている
・日本では、ファンも一緒にアイドルの成長を応援する中で「所属感」がはたらいている
・実際、ファン層の違いにその影響は現れていて、日本では男性ファンがメインなのに対し、韓国アイドルには女性ファンも多い
<H4>ゲーム×経済学
・私はゲームが趣味で「スプラトゥーン3」をプレイするためにNintendo Switchを訳3万3千円で購入した
・しばらく経って、別のカセットを購入してプレイすることにした
・そのソフトをゲーム機を購入してまでやりたいかというと、そんなことはないと考えた
・自身が3万円以上の高額でゲーム機を購入したため、他のもプレイしないと損だという心理がはたらいていることに気付いた
・これを経済学の用語で「サンクコスト効果」と言うことを知った
・経済学を理解することで自身の行動を合理化したり、将来的に仕事に役立てたい
以上のように、どんな活動であれ自身の学問分野と何らかの繋がりを持たせる切り口は探せるはずです。
<H3>過去の体験やそこからの変化に関連付ける
これは、発想の方法としては、前項の「<H3>自身が現在取り組んでいる活動に関連付ける」に似ています。
過去のエピソードをきっかけとして提示することで、教授から見て「このゼミを志望するそれなりの理由がある訳だ」と説得力を感じてもらいやすくなります。
ポイントは、「自身の変化」を話の構成に盛り込むことです。
ざっくりとした話の構成としては、以下の流れに当てはめるイメージです。
・私は〇〇の理由で、〜〜について研究したいと考えている
・当初は、〇〇なんて考えてもいなかった
・しかし、△△の経験から〇〇と考えるようになった
注意点としては、関連付けたエピソードに無理矢理感が出てしまうとかえって印象が悪くなる可能性があることです。
自然な理由が用意できそうな方はこのような形式も取り入れてみると良いでしょう。
<H3>全て当てはまらなさそうな方は……
上記の方法全てで活用できそうな方法が見当たらなかった方は、「その研究分野にすごく興味がある」という体裁で志望理由を書くしかありません。
その方法としては、「<H3>ゼミの研究分野の一般論を知る」の方法で特定分野だけに対してでも知識を深めることです。
その上で、「この分野のこういうことについてもっと研究を深めたいから志望します」という話の構成にする必要があります。
詳しくは、1000字の志望理由の書き方について解説している別記事の「<H2>【学部別】1000字の志望理由書の例文」という項目を参考にしてください。
ここで、英文学科で自身の興味のあることをさらに研究するために志望している想定の志望理由の例文があります。
知識の深さや、志望理由書の構成の作り方、効果的な具体例の活用の仕方のイメージが湧くはずです。
<H2>「接点」を研究の目的や体験談に落とし込む
ゼミの研究テーマの自身との接点について案を出したら、それを志望理由に活用できる体裁にまとめる必要があります。
それは、「ゼミの専門分野を研究する目的」と「それを裏付けるエピソード」に分けることです。
逆算型3ステップで考えた内容のうち、「将来の目標やキャリア像」を用いた場合は、それが「研究の目的」となり、そのような目標を抱いた理由が”「エピソード」になる可能性が高いです。
「現在取り組んでいる活動」を用いた場合は、それが「エピソード」に相当し、その取り組みと、ゼミの内容を関連付けた情報が「研究の目的」に当たるはずです。
「過去の体験」などを用いた場合は、その体験自体が「エピソード」になり、過去からの変化が「研究の目的」にあたる可能性が高いでしょう。
研究分野と自身の「接点」 | 研究の目的 | エピソード |
将来の目標 | 将来の目標 | その目標のきっかけ |
現在の活動 | 関連付けた情報 | 現在の活動 |
過去の体験 | 現在への影響、変化 | 過去の体験 |
より詳細には、次の項目にて具体的な志望理由の構成を4つに分けて構成する型について解説しているので参考にしてください。
<H2>「型」を意識することで綺麗な志望理由にまとめる
志望理由などは明確に考えられているものの、話がうまくまとまらないせいで文章としてのクオリティーが高くないことに悩んでいる方は、「型」を意識することで劇的に改善します。
また、逆算型ステップを活用して志望理由のネタを作ったという方も、型を意識して志望理由書を作成することでより印象良く伝わるようになるでしょう。
志望理由書を書く際は、PREP法という物事を簡潔かつわかりやすく伝えるための手法を活用しましょう。
PREP法では、文章などを4つの構成に分けて伝えます。
以下のそれぞれの構成における名称の頭文字が由来となっています。
Point(主張の要点)
Reason(主張の理由)
Example(具体的なエピソード)
Point(結論)
それぞれの構成で意識すると上手くいくポイントと、文字数の配分を解説します。
<H3>Point(主張の要点)
ここでは、志望理由書を通して最も伝えるべきメッセージを記載します。
以下の2つの要素が入るようにしましょう。
・〇〇ゼミを志望している意思表示
・ゼミを通して何をしたいか / どうなりたいか
特に、「ゼミを通して何をしたいか / どうなりたいか」の内容は、ここでは要点のみに抑えて長く書きすぎないことがポイントです。
1~2文で30~60文字程度にしましょう。
この構成全体でも、文字数は80~120文字程度に調整することがポイントです。
<H3>Reason(主張の理由)
ここでは、あなたがなぜそのゼミを志望することを教授が納得できる理由を書くことがポイントです。
言い換えると、その分野の研究を通してあなたにどんな意味や意義がもたらされるかを書く必要があります。
具体的には、以下の3パターンに分類されるはずです。
・キャリアや目標の達成に活かされる
・自身が研究したいテーマが究まる
・個人的な自己実現につながる
文字数は、全体の3~4割程度が良いでしょう。
逆算型3ステップでは、このいずれかに当てはまる志望理由を作るために、ゼミの専門分野からの逆引きをしました。
志望理由の「ゼミを志望する理由」と「それを裏付けるエピソード」を分けて構成することが、わかりやすい構成を作るためのポイントです。
実際、エピソードの部分はあなたがゼミを志望するようになったきっかけなどとして機能しているはずです。
両者の違いについては、次の項目を参考にしてください。
<H3>Example(具体的なエピソード)
ここでは、あなたが主張する「理由」の説得力をさらに高めるための補強をすることが目的です。
「理由」の部分が、ゼミで〇〇をしたい理由であるのに対して、具体例のパートはゼミで〇〇をしたいと考えるようになったきっかけなどを書きます。
文字数は、全体の3~4割程度が良いでしょう。
逆算型3ステップで考えた内容のうち、「将来の目標やキャリア像」を用いた場合は、それが”Reason”となり、そのような目標を抱いた理由が”Example”になる可能性が高いです。
「現在取り組んでいる活動」の場合はそれが”Example”に相当する可能性が高いでしょう。
取り組んでいることと、ゼミの内容を関連付けた情報が”Reason”に当たるはずです。
「過去の体験」などを用いた場合は、それ自体が”Example”になり、過去からの変化が”Reason”にあたる可能性が高いでしょう。
研究分野と自身の「接点」 | Reason | Example |
将来の目標 | 将来の目標 | その目標のきっかけ |
現在の活動 | 関連付けた情報 | 現在の活動 |
過去の体験 | 現在への影響、変化 | 過去の体験 |
<H3>Point(結論)
ここでは、一度広がった話をまとめ直して再度主張し、印象付けることがポイントです。
冒頭のPointとの違いは、全体の内容を受けた上で、1段階だけ具体的に主張をまとめることです。
文字数は、100~120文字程度が良いでしょう。
重要なのは、この部分よりも”Reason”と”Example”なので、そこの内容がしっかりできていれば、基本的にはそこまで問題ありません。
ただし、締め方で印象が変わることは事実です。
締め方にもこだわりたい方は「ゼミの志望理由は締め方で大きく印象が変わる!型を使いこなそう【例文付き】」を参考にしてみてください。
PREP法を活用したゼミ志望理由書の作り方について詳しく知りたい方は、「ゼミの志望理由書の書き方を変えるだけで教授の目に留まる【例文付き】」を参考にしてください。
<H2>文字数が足りない人は「動機」を深めてみよう
志望理由を書く際、文字数はどの程度まで達していれば良いでしょうか?
一般的には最低でも8割以上は書いた方が良いと言われています。
志望理由の文字数指定で多いのが、400字、500字、800字、1000字です。
本記事で紹介した方法を使えば、500字までは事足りるはずです。
800字や1000字の指定の方は、それぞれ650字以上、800字以上は記載することをおすすめします。
上記を踏まえても、文字数が足りない方は志望理由の中の「動機」をさらに深めることが重要です。
基本的には「なぜ?」と問いかけを続けることで理由を深く言語化する必要があります。
志望理由が建前であっても、とにかく言葉にすることが重要です。
以下は「なぜ?」と問いかけて一段ごとに志望動機を深める例です。
結論:〇〇ゼミに入って行動心理学の研究をしたい
なぜ行動心理学の研究をしたいのか?
動機1:行動心理学の研究を通して消費者の行動の理解度を上げるため
なぜ消費者の行動の理解度を上げたいのか?
動機2:商業デザイナーとして活躍したいから
なぜ商業デザイナーとして活躍したいのか?
動機3:自身の購買行動において、無意識にデザインに影響される自覚を持ったため
なぜ自分はデザインに影響されていることを自覚したのか?
動機4:自身の家の家具の中でも高価なものはほとんど紫色だと気付いたから
詳しくは「1000字のゼミ志望理由書では何文字以上書けば良い?【例文付き】」の記事を参考にしてみてください。
1000字のボリュームでも内容の濃い志望理由を書くための方法と、3つの1000字志望理由の例文が書かれています。
<H2>【まとめ】逆算型でゼミの志望理由を作り、建前でも完成させることが重要
本記事では、全く志望理由が思い付かない状態から一定以上の説得力のある志望理由を完成させる方法について解説しました。
重要なことは、たとえ建前であっても必要なクオリティー以上にして完成させることです。
正直、自分の本心ではあまり志望していないが、そのゼミしか応募できるところや、かろうじて興味を持てるゼミがなかったなどの事情がある方も多くいるでしょう。
それでも、ゼミ志望理由を書き上げられないと、さらに興味のないゼミに行くことになったりとあなたが損をしてしまう可能性が高いです。
もちろん、本心からの第一志望のゼミだが、志望理由が上手く言葉にできないという方も同様です。
そこで、本記事では、逆算型3ステップでゼミ志望理由を完成させるための方法を解説しました。
教授が志望理由書を読んで納得するような要素から自身の志望理由になるネタを逆引きすることで、説得力のある志望理由を作成することができます。
希望を出す予定のゼミの選考に通過して、良いゼミ生活を送ってください。
CHECK