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投稿日 : 2024.02.14更新日 : 2024.02.20

自己分析ノートの使い方を解説|差別化するためのやり方は?【言語化ワーク付き】

自己分析ノートとは?なぜ必要なの?

自己分析ノートとは、自己分析を深めるためのツールです。

思考を行なうのは、頭の中だけでなく紙の上に具体的な言葉として書くことが重要です。

なぜなら、紙に書くことで自分の中で曖昧だった部分が明確になるからです。

また、少しずつですが人の考えは日々変化します。

1ヶ月も経つと大きく変わることもありますが、紙に書くことで考えの変化を俯瞰することもできます。

そして、これが就活で思うような成果を出すために重要なのです。

この項目では、自己分析ノートを使う必要性使っていない人とどのような差が付くのかを解説します。

<H3>言語化を深めて自分を客観視するツール

自己分析ノートを使う一番のメリットは、自分自身を客観的に見やすくなれることです。

もしも、就活の面接やESに合格できるように最大限の準備をして挑んでいるにもかかわらず、思うように選考に通過できないという方には、原因が大きく2つ考えられます。

・客観視が不足していて、ESや面接で話している内容と実際の自分に乖離がある

・企業に対してアピールするポイントが間違っている

特に、前者の場合では自己分析を通して客観視をすることが役に立ちます。

自身の考えが上手く言葉として表現できていないと、「内容が浅い」「矛盾がある」という状態になってしまいます。

そういう状況を回避して、合格するためのESを作るために役立つのが自己分析ノートです。

<H3>自分がやりたいことを輪郭のある言葉に落とし込む

頭の中だけで考えていることは、はっきりしているようではっきりしていません。

なぜなら、人間の脳の仕組みとして不明瞭な部分を補うようにできているので、はっきりわかっていると錯覚してしまうからです。

試しに、家族の顔を想像してみてください。

次に、それを紙に描いてみてください。

すると、意外と思うようには描けないことに気付くはずです。

家族の似顔絵の例と同じで、頭の中だけの思考には曖昧な部分が存在します。

これを紙に書くことで初めて不明瞭な思考がわかり、志望動機や自己PRに輪郭が生まれます。

つまり、面接官に聞かれたことに上手く返せなかったということが減っていきます

<H3>自己PRやガクチカ、面接に一貫性を持たせる

自己PRやガクチカの内容、面接での受け答えに一貫性を持たせるためには、自己分析が重要です。

自己分析を行なうことで自分の中の「軸」をはっきりさせることができます。

自己分析ノートを通して、明確な自身の動機や将来のヴィジョンを見据えることで、その時々でズレることを防げます。

状況に左右されず、一定の軸を持って就活に臨むことで「一貫性がある」「志望動機が明確」という印象を持ってもらえます。

あとは、その企業に合わせた志望動機を書ければ、説得力が高まるので選考に通過する確率が高まります。

それには、自分自身の経験や気持ちの動き方、性格を紙の上で俯瞰的に見ることが重要です。

「<H2>自己分析の種類は?7つのやり方と目的を解説」の項目では、効果的な自己分析を実現するための方法を目的別に紹介します。

<H2>自己分析ノートで自分の何を知ることができる?

結局のところ、自己分析ノートでどんなことが知れるのでしょうか?

結論、以下の4つを知ることができるでしょう。

・自分の適職

・やりたいこと

・就活の「軸」

・差別化の仕方

自己分析ノートをうまく使って自己分析をすることで、仕事に役立つ様々な自身の内面を発見することができます。

仕事とは、数十年にわたって取り組む必要があります。

そこでの目的は様々ですが、成果を出したり、ストレスなく過ごすには正しく自己分析することが不可欠です。

<H3>自分の適職を知れる

自己分析を深めることで、自分の適職を知ることができます。

どのような環境でモチベーションを発揮したり、ストレスなく過ごすことができるのか、どんなことが強み、または弱みなのかを知ることができるからです。

自分が活躍しにくい環境にずっといると、成長機会を逃すだけでなく、日々をストレスフルな状態で過ごすことになってしまいます。

逆に適職に就くことができれば、同期にも差をつけやすかったりと活躍の可能性が高まります。

適職を意識して就活をすることは重要です。

<H3>強みと弱みを知って差別化の仕方がわかる

そもそも、自己分析の目的の一つでもありますが、自己分析を通して自身の強みと弱みを知ることも可能です。

就活において成果を出すには、自分がどのような環境で活躍しやすく、どのような環境で良さを活かしにくいかを知っておくことが重要です。

逆に、自身の強みと弱みをあまり深く認識できていない就活生は実は多いです。

そのため、自身の強みと弱みを端的に答えることができたり、深掘りにも明確な回答ができるレベルまで自己分析ができていればそれだけで他の就活生と差別化できます。

自分史作りやSWOT分析などをしっかり行なうことができれば、他の就活生が経験していないような切り口を根拠に、独自性の高い強みをアピールすることができる可能性が高まります。

<H3>自分のやりたいことを知れる

自己分析を適切に行なうことで、自分のやりたいことを深いレベルで知ることができます。

例えば、現時点でもどんなことがやりたいか決まっている人もいるかもしれません。

それをどんな領域のどんなポジションで、どのような人にどのような価値を出している存在になりたいなどと細かいレベルで知ることができます。

自分のやりたいことを深く知ることで、志望動機に書ける内容が濃くなり、キャリアプランもしっかりとします。

また、現時点ではやりたいことが見つからない人も自己分析を行なうことで、無意識に自分が感じていたやりたいことが言葉になります。

また、仕事としてのやりたいことがなくても、理想の生き方を実現しやすい仕事などを見つけることにも繋がります。

<H3>就活の「軸」が定まる

よく、就活の中で「軸は何ですか?」と聞かれることがあるかもしれませんが、その「軸」を見つけることができます。

就活における軸というのは、就活を通して実現したいことが何かを考え、そこから逆算した就活の取り組みということです。

具体的に説明すると、以下のようなイメージです。

ゴール:グローバルな活躍

軸:海外売上比率が30%以上の会社

ゴール:自分で収入をコントロールする

途中段階:売りたいものを何でも売れるセールスマン

軸:新卒でも現場でセールスに挑戦できる

ここまでで解説したように、自身の適職や、強みと弱み、やりたいことを理解することで、軸を決めることができます。

<H2>自己分析の種類は?7つのやり方と目的を解説

自己分析の方法は、正直迷ってしまうくらい多くの種類があります。

就活の中で代表的なものとしては、以下の3つです。

・自分史作り

・モチベーショングラフ

・SWOT分析

その他にも、既に社会人として働いている人なども行なうものも含めて以下のような自己分析の方法があります。

・MBTI診断

・他己分析

・言語化ワーク

・Will-Can-Must分析

ただし、ただ単に自己分析のワークを行なっても効果はありません

何を目的に自己分析を行なうのか?を意識することで初めて効果が現れます。

この項目では、目的に合う自己分析の方法を見つける方法を解説します。

<H3>自分史作り

<H4>自己分析のやり方

自分史作りは、過去の経験や出来事を時系列に整理し、自己理解を深める方法です。

思い出せる限り昔から、最低でも小学生時代から現在までの重要な出来事や、感じた感情、学んだことなどを記録します。

自分がその時にどんな出来事に何を感じ、それがどんな選択に繋がっているのかを発見しましょう。

<H4>どんな目的で行なうか

自己分析における基本のような方法です。

主に、以下の4つに役立つでしょう。

・原体験、エピソード探し

・価値観の理解

・動機や原動力の理解

・考え方の傾向の分析

<H3>モチベーショングラフ

<H4>自己分析のやり方

モチベーショングラフは、過去のエピソードとそのときの感情をグラフ化する方法です。

例えば、中学の総体の頃はキャプテンだったのでモチベーションが高かったが、高校ではレギュラーになれる見込みがなかったのでずっとモチベーションが低かったなどを図にします。

どのような時にモチベーションが上がりやすく、逆にどのような時に下がりやすいかを分析することで、自分の動機付けや行動パターンを理解するのに役立ちます。

また、面接やESなどで自身がどんな時に頑張れるのかを根拠を持って説明するのにも役立ちます。

<H4>どんな目的で行なうか

主には、自分がどんな環境で力を発揮しやすいか、逆に発揮しにくいのかを分析する目的で使います。

・自己PRのエピソード探し

・適職の分析

・動機や原動力の理解

・感情の起伏に影響する要素の分析

<H3>MBTI診断

<H4>自己分析のやり方

MBTI診断では、16種類の性格タイプから自分に最も近いタイプを分析する方法です。

10分程度の質問への解答で自分がどのMBTIか診断してくれるサイトがあります。

16Personalities

これは欧米をはじめとして世界的に最もメジャーな性格診断の方法の一つで、特に韓国のスマホユーザーの年代では知らない人はいないくらいの影響力があります。

自分の性格の特徴を知ることができるので、適職分析や強み分析などにも繋がります。

<H4>どんな目的で行なうか

・強み、弱みの分析

・適職分析

・性格や考え方の傾向の分析

<H3>SWOT分析

<H4>自己分析のやり方

SWOT分析は、自分の強み(Strengths)、弱み(Weaknesses)、機会(Opportunities)、脅威(Threats)を分析するフレームワークです。

自分の状況を全方位から分析し、キャリア計画や目標設定に活用できます。

実は、SWOT分析は企業における経営やマーケティングの戦略などにも用いられる手法です。

特に、競合する学生が多い領域で就活をする就活生はここまでの徹底した自己分析を行なうことをおすすめします。

<H4>どんな目的で行なうか

・強み、弱みの分析

・面接、ESで訴求する内容のブラッシュアップ

<H3>他己分析

<H4>自己分析のやり方

他己分析は、他人から見た自分自身を評価する方法です。

厳密には「他己分析」というワークなどがある訳ではなく、自己分析の内容を他者に行なってもらう方法のことを指します。

そのため、例えばSWOT分析などを友人や家族、知人などに行なってもらいましょう。

自身のことをよく知っている他者からのフィードバックを通じて、自分では気づかない強みや改善点を発見できます。

また、自己分析において発見した自己認識とギャップがないかも確認できます。

自己認識と他者評価の整合性を取るのは非常に重要です。

注意点としては、自己分析をしっかり行なった上で他己分析を行なわないと何も得られないということです。

自分の中で、暫定的であっても軸がない状態なので人の意見に振り回されるだけになってしまいます。

<H4>どんな目的で行なうか

・自身の客観視

・強み、弱みの発見

<H3>言語化ワーク

<H4>自己分析のやり方

言語化ワークは、自分の考えや感情を明確に言葉にするワークです。

あらかじめ用意された質問に対して、自分の言葉で紙などに書いて回答していきます。

自己分析を深めるためには、自分の内面をしっくりと来る具体的な言葉にし、整理することが重要です。

その際、パッと答えが出ないことがありますが、そういった質問への回答を深く考えることで自己分析が初めて深まります。

また、回答を出して終わりではなく、なぜそのような回答になったのか?と深掘りをしましょう。

おすすめなのは、「メモの魔力」という本の巻末にある自己分析用の1000問の質問に答えていくことです。

全てを行なう必要性は必ずしもありませんので、充分に自己理解が深まったなと思えるだけ行なうのがおすすめです。

この後で、言語化ワークにおすすめの質問集をそ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

<H4>どんな目的で行なうか

・志望動機の深掘り

・自己PRの深掘り

・言語化のトレーニング

<H4>言語化ワーク用の質問集

以下は言語化ワークにおいて代表的な質問を紹介するので、取り組んでみてください。

・将来の夢は?

・理想の職業は?(20代で、30代で、と年代別に)

・理想、または憧れの人は?

・理想の年収は?(20代で、30代で、と年代別に)

・あなたの信念、座右の銘は?

・仕事において大事にしたいことは?

・優先的にお金を使いたいことは?(20代で、30代で、と年代別に)

・自分の好きなところは?

・自分のコンプレックスは?

・自分の性格を一言で表すと?

・他人からよく自分はどんな人と言われるか?

・一番仲の良い友人の好きなところは?

・自分にとって本当の幸せとは何か?(現実性や制限などを考えずに)

・一番嬉しかったできごとは?

・一番恥ずかしかった経験は?

・一番怒りを覚えたできごとは?

・一番挫折感を味わった経験は?

・一番悲しかったできごとは?

・一番許せないできごとは?

・一番後悔していることは?

・友人にどのような接し方をすることが多かったか?

・好きな人や恋人にはどのような接し方をすることが多かったか?

・年下の人にどのような接し方をすることが多かったか?

・年上の人にどのような接し方をすることが多かったか?

<H3>Will-Can-Must分析

<H4>自己分析のやり方

Will-Can-Must分析は、自分がやりたいこと(Will)、できること(Can)、しなければならないこと(Must)を整理する方法です。

自分のキャリアや目標に対する意識とすべきことを明確にし、就職活動での方向性を定めるのに役立ちます。

特に、長期的な目線でやりたいことがある方にはぜひともおすすめしたい自己分析の方法です。

ESに記入する志望動機や、面接で話す内容がWii-Can-Mustからの逆算によって、「〜するために、〜をしないといけないから志望している」と話せる人は説得力があります

<H4>どんな目的で行なうか

・長期的なキャリア目標の設定

・就活の軸の発見

・志望動機の作成、整理

<H2>自己分析ノートを効果的に使うための注意点

自己分析ノートを効果的に使うことで、深く自己分析をすることが可能です。

一方で、使い方を誤ってしまうと、効果が得られないだけでなく、余計に空回りをしてしまう原因にもなりかねません。

本項目では、自己分析ノートを使う際の注意点を説明します。

<H3>とにかく手を動かす

まず、自己分析ノートを作ったときに一番感じやすいのが「まず何からしよう」です。

結論、まずは手を動かしてください

何をすれば良いかわからない場合は、「<H2>自己分析の種類は?7つのやり方と目的を解説」で紹介した中から一つでも良いのでピックアップしてみましょう。

自己分析とは、明確な答えのないものを自分で答えを作っていくプロセスなので、実際は手が止まってしまいがちです。

しかし、ノートに何も書かなければアウトプットが生まれないので自己分析も進展しないでしょう。

自己分析ノートを使う最大の意味は、頭の中でなく紙の上で考えようにすることです。

そのため、クオリティなど何も気にすることなく、まずは何かを紙に書くことを意識しましょう。

<H3>「いい感じの言葉」にまとめようとしない

自己分析ノートを書く上で、「いい感じの言葉」にまとめた上で紙に書いてしまいたくなります。

しかし、そうしない方が良いです。

どんな仕上がりになったら良いかというと、見返すのが恥ずかしいノートです。

頭の中に最初に浮かんだ内容は案外くだらなかったり、稚拙だったりと感じるものが多いかもしれません。

しかし、それが自身の思考において、手垢のついて純粋なアウトプットで、あなたの思考パターンそのものだからです。

そこに、価値観などの本質が眠っていることは少なくないです。

頭の中で浮かんだものを、一度「いい感じの言葉」にまとめ直すのは、そのノートを見た自分が恥ずかしく感じることを避けるためではないでしょうか?

しかし、自己分析ノートは誰に見せるものでもないので、自分としっかり向き合うためにも、頭に思い浮かんだままの言葉を書くようにしましょう。

<H3>理想の自己像に寄せようとしない

先ほどの内容と少し近いのですが、「理想の自己像」に寄せるような自己分析をしては効果が出にくいです。

理想の自己像に寄せようとするというのは、自身と向き合うのとは反対のベクトルです。

例えば、リーダーシップがある人物像を理想の自己像としたときに、決断力が高いと自身の強みを結論付けるための分析をしても意味がないです。

むしろ、願望に寄せる自己像と実際の姿にギャップが生まれるので、逆効果になってしまうこともあります。

<H2>自己分析ノートを作るのにあると便利な2つの文房具

この項目では、自己分析ノートを作るのに便利なアイテムを紹介します。

実際は、ルーズリーフと2色ボールペンさえあれば今すぐにでも着手することが可能です。

<H3>ルーズリーフの用紙とバインダー

自己分析ノートを作るには、製本されたタイプのノートよりもルーズリーフタイプがおすすめです。

まず、自己分析にきちんと取り組むとだんだんとかなりの量になります。

そこで、製本型のノートでは2冊目、3冊目と買い足す必要があります。

問題は、このページだけはいつも持ち歩きたいと思ったときに差し替えなどができないことです。

ルーズリーフ型であれば、どのタイミングに書いた内容でも順番に差し替えや適切に並び替えることができます。

<H3>2色ボールペン

ペンは2~3色ボールペンがおすすめです。

シャーペンなどでなく、ボールペンで書いていく場合、時間が経ってから見直した際に見にくくなってしまうことを避けることができます。

また、色付きのペンも併用することで意味ごとに使い分けをすることも可能です。

ボールペンは一度書いたら消すことができませんが、自己分析においてはその方が良いです。

ホワイトボードのようなイメージで、ノートを広く使うことが重要です。

<H2>【まとめ】自己分析ノートで思考を頭の中から紙へ出して深める

自己分析を行なうのにノートを使う方法は非常に効果的です。

頭の中の思考は、本記事で紹介した家族の似顔絵の例のように、案外ぼやけているものです。

そこで、紙の上に書くことで曖昧な思考と明確な思考を仕分けることができます。

そこを起点に思考を深めることができます。

自己分析ノートを使う最大の理由はここにあると言っても良いでしょう。

自己分析をすることで、自分の活躍しやすい環境や、ストレスのかからない環境を知ることができます。

また、強みを活かして他の人よりも活躍しやすい適性を知ることもできます。

本記事では、7種類の自己分析の方法と、それぞれの方法から自己分析のどんな目的が達成されるかを解説しました。

内定獲得に繋がる自己分析をするために、適切な自己分析を行なってください。

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